2013年10月27日日曜日

毎年4500人が交通事故で死んでいる

モンティ・ホール問題
平成24年中の交通事故死者数 などを見ると、だいたい年間4500人くらいの人が交通事故で死んでいる。別の統計だと、日本人はだいたい年間120万人くらい死んでるから、割り算すると0.4%くらいです。約半数の人はガンとか、心臓疾患、脳疾患で死んでるわけで、交通事故なんてたいした問題じゃないということがわかります。

さて、原発です。福島の原発事故で何人死んだでしょうか?この記事によると、「復興庁によると、東日本大震災の影響で体調を崩すなどして死亡した震災関連死者数は福島県内で764人(3月末現在)」(2012年5月10日付け毎日新聞がニュースソース)だそうです。実際に事故の放射線の影響で死んだ人なんてのはあまりいないにしても、関連するものとして大雑把に100人くらいいると推定してもいいでしょう。

だいたい、交通事故死の2%です。原発なんてたいしたことない。もし心配するなら、横断歩道や道路で交通事故に合わないように注意したほうがよっぽどいい。ということになる。もっといえば、がん検診受けましょうということだ。

次に大島。10月24日の報道だと、大島を襲った台風26号で死者は31人に上るそうです。まだ増える勢い。あの大規模な土砂崩れですから、とても心配です。でも、交通事故死と比べれば、たった0.7%です。台風の心配するよりも、車がぶつかってきたら逃げる特訓をしたほうがいいでしょう。

ことほど左様に、事象をある数値でとらえて比較するときには、その魔力に騙されて本質を見失うことがあります。ヒトは確率に対する心理学的な意味での誤謬傾向を持っているのです。数値で示された確率を正しく評価することができないし、質的な違いを見誤ることも多々ある。確率は人をだますためにあります。確率が重要なものをあげてみましょうか?

パチンコ、競馬、宝くじ、保険・共済、かみさんの機嫌、学者。ほらね、ろくでもない。